九州麻酔科学会 第54回大会

会長挨拶

九州麻酔科学会第54回大会 会長挨拶

会長:佐賀大学医学部麻酔・蘇生学  坂口嘉郎

九州麻酔科学会第54回大会を2016年9月3日(土)に佐賀市文化会館で開催いたします。会場は佐賀駅から北に約1.5km、徒歩20分、車で5分の場所です。福岡天神から高速バスに乗れば、会場前で降車することも出来ます。

今回のテーマは「今、改めて問う 麻酔科医の役割」としました。日々の診療業務に追われ、眼前の課題をこなすことに精一杯の会員が多いと思いますが、学術集会では研究成果の発表・討議、情報交換を通じて少しでも視野を広げる機会にしていただきたいと思います。麻酔科医には、周術期医療の高度・安全・効率の課題全てを向上させるよう、チーム医療を牽引していく役割が求められています。また、痛み治療や緩和医療、集中治療などの分野でも我々の専門性がますます期待されています。

特別公演は、九州大学病院医療安全管理部部長の後信(うしろ・しん)教授にお願いしました。後先生が、これまでに携わってこられた日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業から周術期の医療事故を分析し、医療安全について考察していただきます。受講者には日本専門医機構が認定する専門医共通講習の単位を付与する予定です。

また、産業医科大学の川崎貴士先生には新任教授講演をお願いしました。ご自身の研究を紹介しながら、周術期の免疫能に関する教育的な講演をしていただきます。こちらの受講者には麻酔科領域講習の単位を付与する予定です。

九州麻酔科学会ではこれまで一般演題を全て口演で発表していましたが、今回からモデルプログラムに従い、優秀演題のみ口演とし、一般演題はポスター発表で行っていただくことにしました。時間的に余裕のあるプログラムとなると思いますので、予め掲示ポスターをじっくりご覧いただき、発表時には活発な討議を行っていただきたいと思います。

今回の大会が会員諸氏にとって、実り多い機会となることを願っています。多くの皆様のご参加とご協力をよろしくお願い申し上げます。