麻酔を受けられる方へ <14>

麻酔に関連する合併症

元の病気の悪化や高齢者の方の合併症

高血圧、不整脈、狭心症、心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞、脳出血など脳血管の疾患の既往のある方や高齢者の方では、心筋梗塞や脳出血・脳梗塞など危険性が通常より高くなります。また、元の疾患が悪化する場合もあります。

《脳内出血、くも膜下出血》
脳内出血、くも膜下出血、高血圧の病歴のある方では、危険性が高くなります。
《脳梗塞》
270~1300人に1人(0.08〜0.38%)の発生率が報告されています。不整脈や脳梗塞の病歴のある方では危険性が高くなります。
《心筋梗塞》
1.8~3.0%程度の発生率が報告されています。心筋梗塞を起こして死に至る頻度は21%、一度心筋梗塞を起こしている人で再梗塞を起こす頻度は7.7%、特に心筋梗塞を起こして3ヵ月以内の手術の場合の発生頻度は17~35%前後と報告されています。

合併症に対して・・・

合併症は、術前診察の際、十分にお話を伺い、検査や診察の結果をふまえて細心の注意を払って麻酔することで予防できると考えております。しかし、麻酔も医療行為である以上、100%安全な麻酔は存在しません。常に100%安全な麻酔を目指し、私たち麻酔科医は日々研鑽し、努力しております。

lastupdate20170706