日本麻酔科学会 70周年記念誌
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麻酔に関連する10の指標を主軸とした「安全な麻酔のための国際会議International Conference on Anesthesia Patient Safety 2024」を2024年2月に東京・新宿にて開催し、会場を埋め尽くす程多くの参加者が出席した。日本麻酔科学会年次集会の歴史では初となる女性の大会長萬知子氏(日本麻酔科学会副理事長)が日本側、APSFニュースレター編集長Steven Greenberg氏が米国側の大会長をつとめ、麻酔科領域の医療安全全般について3日間の討議が行われた。特に、日本麻酔科学会安全委員長のセッションでは、新型コロナウィルス感染症パンデミックを振り返り、各国の麻酔学会と行政の介入についての智慧が交換された。演者として日本麻酔科学会山蔭理事長、米国麻酔学会プレジデントHarter氏、麻酔患者安全財団プレジデントCole氏をはじめ、後援をいただいた厚生労働省、日本医師会、日本看護協会、日本医学会、日本医学会連合、医薬品医療機器総合機構 (PMDA)、日本医療安全調査機構、日本医療機能評価機構、日本臨床工学技士会、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(患者団体代表)、日本病院薬剤師会(順不同)の代表者、日米の麻酔科医の協力のもと、大会は成功裡に終了した。 日本麻酔科学会はこれまで行ってきた国際交流の実績と基盤を礎とし、日本と世界の医療が一体となって医学を前進させ、日本からの発信が世界に貢献する活動を継続発展させる事業を今後も継続する。開かれた国際的麻酔科学会の立場を貫き、国際貢献と国際交流を行うことを通し、国際交流委員会は日本麻酔科学会の外交部門として機能し、常に時代に即した世界水準の麻酔や知識などの最新情報を日本に還元していく所存である。国際交流5.これからの国際交流107

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