日本麻酔科学会 70周年記念誌
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に機能するためには、学会事務局が円滑に動くことが必要であるのは言うまでもありません。このため学会事務局内にハラスメント対策室が設置されています。われわれ学会員以外にも、弁護士さんが外部相談窓口になっていただいており、事案の発生した場合には顧問弁護士さんにも対策室に入っていただきます。ハラスメント事案の申告があった場合には、対策室で調査をし、事例によって対応策を決定します。理事会で調査結果を報告する場合もありますが、理事と監事には毎年1回、ハラスメント事案に関する守秘義務誓約書に署名していただいており、事案に関する内容が外部に漏出しないように徹底しています。この他、対策室では、外部相談窓口の弁護士さん主導で、1回/3年で全事務局員対象にハラスメントアンケートを実施しています。2023年2月にも事務局の方々、全45名に対して実施しました(本学会職員総合職7名+アシスタント職員7名、派遣職員19名、業務委託職員12名)、結果とアンケートに記載された意見については理事会で報告し、ハラスメントを起こさないための注意喚起も行いました。以前の会員向けアンケートにより、会員の中にもさまざまなハラスメントを感じている会員が少なからずいることも判明し、2023年度は学術集会で会員向けのハラスメントに関する講演会を外部相談窓口の弁護士さんに依頼しております。ハラスメント問題は、どこでも起こりえます。今一度、余裕をもって、相手の立場に立った思いやりをお願いしたいと思います。116

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