日本麻酔科学会 70周年記念誌
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 2007年7月28日に開催された理事会で、文部省(当時の名称)から「研究成果公開促進費」の交付が決定した旨の報告があり、それを承けて第1回市民公開講座を 「10月13日」に開催することになった。理事の1人弘前大学の松木は、 「10月13日」は華岡青洲が1804年(文化元年)に世界で最初に全身麻酔を行った日でもあるから、これを機会に 「10月13日」を「麻酔の日」として制定したらどうかと提案し理事会で了承された。華岡青洲の顕彰も兼ねて麻酔科・麻酔科医の社会への周知にも役立つ。10月16日はWorld Anesthesia Dayであるから10月13日から16日は日本では「麻酔週間」である。 1997年5月法人化作業部会が設置され、法人化に向けて審議を重ねた。1988年4月法人化実行委員会が設置され、同年9月日本麻酔学会を正式な団体として税務署・社会保険事務所に登録した。同年10月7日弁護士・公認会計士と顧問契約を締結し、同年11月6日社団法人化に向けて文部省との面談(第1回)を開始した。面談は1999年5回、2000年11回に及び、それを受けて2001年2月9日第1回法人設立発起人会が開催され、評議員規定集や役員名簿が発表された。同年3月10日第2回発起人会にて代議員制に変更した。同年4月3日第3回発起人会にて日本麻酔学会の解散及び設立総会開催の手順を決定した。同年4月28日、第48回日本麻酔学会総会で、「日本麻酔学会」が解散され、「社団法人日本麻酔科学会」設立が決議された。 2001年2月26日文部科学省から代議員制に変えるように指示された。定款を変更し、提出されれば、3月下旬には許可されるとの内示を受けてから3か月近く経過した。しかし、未だに認可がおりなくて、もやもやしていた最中、私が麻酔科図書室にいた時に、偶然入室してきたのが、他病院に出向していた医局員のA君であった。当時彼の父君は大臣であったので、彼に電話の連絡ができる体制(日時と時刻)を依頼した。2・3日後に電話で大臣にこの事情を説明すると、「遠山文科大臣は閣議で自分の隣席なので、頼んでおく」とのご返事をいただいた。それから10日も経たないうちに、遠山文科大臣からの認可証が送られてきた。・日本麻酔科学会・(松木明知)・日本麻酔科学会・(花岡一雄)・日本麻酔科学会・(花岡一雄)年表解説10月13日を「麻酔の日」として制定社団法人「日本麻酔科学会」設立の決議社団法人認可(認可証)1422000年2001年7月28日4月28日6月20日

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