0多職種連携ないが、それでも術後疼痛管理チームの一員になることで麻酔科医、薬剤師、臨床工学技士のコミュニケーションの場に参加することができ、医療全体を学ぶ機会を得ることができる。麻酔科医は術後疼痛管理チームのリーダーとしてチームをまとめ、チームメンバーの医療人としてのレベルアップを図り、その活動の場を周術期全体に広げていくことを目指すべきであろう。 多職種連携のコンセプトはタスク・シフト/シェアではなく相互補完にすべきではないかと考えている。それぞれの職種が可能な範囲で得意とする役割を自ら提案し、多職種のスタッフ間で十分議論することが重要と思われる。日頃から周囲が声をかけやすい雰囲気を作り、周囲から誤りを指摘されたときに素直に耳を傾ける姿勢を保つことをチームメンバー全員が十分理解し実行すべきである。権威勾配のないフラットな多職種連携が安全で快適な医療に繋がるであろう。参考文献[1] 落合 亮一:周術期管理チームあるいは周術期医療と麻酔科医.麻酔 69: 240-247, 2020 Kain ZN, Vakharia S, Garson L et al: The perioperative surgical home as a future perioperative practice model. Anesth Analg 118: 1126-30, 2014[2] (人)看護師薬剤師臨床工学技士900800700600500400300200100図3 術後疼痛管理研修修了者数の推移5 まとめ81
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