日本麻酔科学会 70周年記念誌
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青森県立中央病院・院長弘前大学大学院医学研究科・特任教授、名誉教授(1)学術集会演題数 JSAだけでなく、日本臨床麻酔学会でも演題数の低下は同様であり、麻酔科学関連学会の発表が全体的に急速に減っている(図1A、B)。男性麻酔科医に比べ女性麻酔科医の演題数は4割少ないが、2015年度の男性会員数と女性会員数の割合が5:3であり、男女差は会員比率から来ている(図2)。カテゴリー別にみると神図2.JSA男女別演題数の年次推移1.日本の麻酔科学研究力の現状 日本麻酔科学会 (JSA) 年次学術総会の演題数低下が著しい[1]。このため、現状を調査し対策を講じるために、日本麻酔科医会連合 (JFA) では、学術推進プロジェクト会議チームを編成し、調査をした[2]。調査結果は以下のとおりである。図1.麻酔関連学会採択演題数の年次推移第2部 寄 稿学術Ⅰ.日本の麻酔科学研究力低下の現状と対策90廣 田 和 美日本の麻酔科学研究力衰退並びに 論文不正問題の現状と対策

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