患者様の情報が公益社団法人日本麻酔科学会作成のソフトウェア内で閲覧可能状態であったことに関するお詫びとご報告 2016年02月01日
【2016年02月01日】
公益社団法人 日本麻酔科学会
理事長 外 須美夫
閲覧可能状態であったことに関するお詫びとご報告
2015年12月に特定するに至った標記事象についてご報告いたします.本学会は麻酔症例を登録・管理するために,無償で会員および一般に麻酔台帳ソフトウェア(以下,本ソフトウェア)を提供しております.本ソフトウェアは登録管理ツールであり,患者情報は本来含まれないものです.しかし,一定の環境下で特定の操作を行った際,1病院(以下,当該病院)の患者情報が本ソフトウェア内に表示されることが発覚いたしました.これを受けて本学会は,本学会から委託を受けて本ソフトウェアを製造したソフトウェア開発業者と,当該病院および当該病院で症例登録の仕組みを構築した導入設置会社と連携の上,事実関係を調査するとともに,第三者が個人情報を閲覧できない環境を早急に整備し,また,問題となった特定バージョンの本ソフトウェアをほぼ消去するに至りました.
本ソフトウェア内に患者情報が混入するに至った経緯は以下の通りです.当該病院で発生した本ソフトウェア不具合の修正作業を,当該病院から連絡を受けた導入設置会社がソフトウェア開発業者に依頼し,ソフトウェア開発業者は導入設置会社から得た患者情報を用いて調査・点検を行い,不具合の修正を行いました.修正が終わった時点でソフトウェア開発業者はデータベース上の患者情報を消去しましたが,一連の修正作業の中で患者情報が本ソフトウェアの一部に残ったままとなり,改訂版製造時に患者情報が混入されたまま本ソフトウェア改訂版が製造されました.
本学会は今回の重大な事象を受けて,再発防止策を策定,実施するとともに,情報セキュリティマネジメントを徹底させ,本ソフトウェアの製造から納品,そして配布に至るまでの全過程の監視強化に努めてまいります.
関係各位の皆様に心よりお詫びを申し上げますとともに,何よりも,対象の患者様に大変なご迷惑とご心配をおかけすることとなったことについて,心よりお詫び申し上げます.
本件詳細および再発防止策については下記をご参照ください.今後とも皆様方のご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます.
患者様の情報が公益社団法人日本麻酔科学会作成のソフトウェア内で閲覧可能状態であったことに関する報告
以 上