10月13日は「麻酔の日」

10月13日は「麻酔の日」

公益社団法人日本麻酔科学会
広報委員会

10月13日は、わが国で世界初の全身麻酔による手術が行われた日です。

1804年10月13日、今から220年前の江戸時代の日本で、華岡青洲が世界初の「全身麻酔」による乳癌摘出手術を成功させました。 彼の人生は有吉佐和子著の「華岡青洲の妻」に描かれ、西洋での全身麻酔成功例は41年後の1846年、 アメリカのウィリアム・グリーン・モートンによるものでした。 青洲の成功は人類が手術の痛みから解放された歴史的な日として、日本麻酔科学会はこの日を「麻酔の日」と制定しました。

麻酔科医の仕事というと、「手術の麻酔をかける」というイメージがありますが、 実際には、麻酔科医は手術中に患者さんを注意深く監視し、麻酔の調整を行うだけではなく、手術前から患者さんの体調を確認し、 麻酔計画を立て実行し、術後も集中治療や痛みの管理をしています。 手術室以外でも集中治療室や救急医療、ペインクリニックや緩和医療、出産時の無痛分娩の管理など幅広い分野で活躍しています。

麻酔科医は患者さんの健康と安全を支えるために日々奮闘しています。