痛みに悩んでおられる方へ
痛みは我慢すべきものであり、痛みを我慢することは美徳であるという考えが、述べられることがあります。
しかし、このような考えは大きな間違いです。痛みがありますと、生活は楽しくなくなり、表情は暗くなり、
睡眠が十分にとれなくなる方が少なくありません。家の中に、「痛い、痛い」といっている人がいますと、家中が暗くなっていきます。
痛みは周りの人にも多大な悪影響を与えます。痛みは治療しなければならない病気なのです。
痛みの治療には、内服薬、神経ブロック、手術などの治療法があります。
お一人お一人の痛みの原因に適した治療法を選んでいかなければなりません。
がんの痛みで悩まされている方々の痛みの治療法と、怪我をした後に痛みが続いている方々の治療法は違います。
長く続いた痛みを完全になくすことは容易ではありませんが、痛みをコントロールすることが必要です。
最近は、痛みを治療せずに、放置しておくと、痛みがどんどん強くなってくることがあることが分かっています。
痛みは我慢すべきものではありません。痛みは、痛みの治療の専門医に相談することが必要です。
緩和医療や緩和ケアの詳しい内容については、以下の関係する学会のホームページあるいは各診療施設や病院にお尋ね下さい。
日本ペインクリニック学会
http://www.jspc.gr.jp/
日本ホスピス緩和ケア協会
http://www.hpcj.org/
日本緩和医療学会
http://www.jspm.ne.jp/