公益社団法人日本麻酔科学会　
会員　各位
 
　コロナ禍の落ち着かない中，会員の先生方には，国民の周術期医療をはじめ臨床業務に従事いただき，大変感謝申し上げます。
　さて，脱分極性筋弛緩薬スキサメトニウム注射剤につきまして，日本薬局方に則った製造方法の原末が供給できないことが判明し、本学会が主体となり関係学会および販売会社と厚生労働省をはじめとする関係諸官庁とは、原末輸入などの対応の話し合いを重ねてきました。このたび残念なことに、スキサメトニウム注射剤の供給停止となる通達が出る結果となりましたのでご理解ください。

　新規製造の再開に向けて，関係諸官庁と担当製薬会社には継続して依頼と要望をしています。　進捗があり次第，会員の先生方には速やかに連絡させていただきます。
　本剤は小児領域、精神科領域での使用が多いと思われ、現在、公益社団法人 日本精神神経学会と修正型電気痙攣療法（m-ECT）の管理について指針を作成中です。しばらくはロクロニウムとスガマデクスで対応いただき、リクラリゼーションおよびアナフィラキシーには従来通り注意をお願いいたします。本剤の使用を心がけていただけるようお願いいたします。