医療安全と麻酔薬管理の適正化に関する本学会の基本的考え方 2026年03月31日
公益社団法人 日本麻酔科学会
理事長 内田 寛治
理事長 内田 寛治
近時、医療機関における麻酔薬の不適切な取り扱いに関する報道がなされております。
本学会は、個別事案の詳細についてコメントする立場にはありませんが、麻酔薬の管理および使用の適正性は、患者安全の根幹を成すものであり、いかなる状況においても逸脱があってはならないと考えております。
麻酔科医は、患者の生命維持と全身管理を担う専門職として、極めて高い倫理性と専門性が求められており、薬剤の適正使用および厳格な管理は、その責務の中核に位置づけられます。本学会としても、これまでも医療安全の確保および薬剤管理の徹底に関する教育・啓発を継続してまいりました。
一方で、医療従事者が過度の疲労や心理的負担を抱える状況は、医療安全上の重要なリスク因子であり、個々の努力のみで解決すべき問題ではなく、組織的に対応すべき課題であると認識しております。
本学会は今後も、
・麻酔薬の適正管理に関する体制整備および標準化の推進
・医療従事者の健康管理および支援体制の強化
・医療安全文化の醸成(非懲罰的なインシデント共有の推進)
に取り組み、患者の安全確保と最良の医療アウトカムの実現に貢献してまいります。
引き続き、社会から信頼される医療の実現に向け、関係各方面と連携しながら不断の努力を重ねてまいります。











