てんかんと全身麻酔
てんかん
てんかんとは、脳が一時的に過剰に興奮することで、意識消失やけいれんなどの“てんかん発作”を繰り返し引きおこす病気のことです。
私たちの脳は数百億もの神経細胞によって成り立っており、神経細胞が電気的な興奮を引きおこすことでさまざまな情報が伝達されていきます。 てんかんは、神経細胞の電気的な興奮が過剰に発生する部位が生じ、脳のはたらきに異常が引きおこされることによって発症します。
私たちの脳は数百億もの神経細胞によって成り立っており、神経細胞が電気的な興奮を引きおこすことでさまざまな情報が伝達されていきます。 てんかんは、神経細胞の電気的な興奮が過剰に発生する部位が生じ、脳のはたらきに異常が引きおこされることによって発症します。
てんかんのタイプは?
てんかんには症状の現れ方や原因によってさまざまなタイプがあり、乳幼児から高齢者まで全ての年代で発症する可能性があります。
タイプは、画像検査などではっきり原因が分からないタイプと、画像上で異常を示すタイプに大別されます。
後者は外傷による脳へのダメージ、脳卒中、脳腫瘍、アルツハイマー病など脳の病気によって引きおこされます。
乳幼児やお子さんは原因が分からないタイプが多く、高齢者は病気や外傷によるタイプが多いことが特徴です。
てんかんは全身麻酔には危険なのでしょうか?
てんかん発作は、もし覚醒時に生じた場合、突然の転倒や交通事故の原因になることがあり、生命の危険性を脅かすことがあります。
この症状が麻酔中に出ることもあり、危険な状況になります。てんかん発作が長時間おきると脳に障害が生じる可能性があり、
麻酔に関しては、「てんかん発作をおこさないこと」、「てんかん発作が生じた際に速やかに気付くこと」が重要であることがわかっています。
手術中、てんかんを早期発見するため、簡易な脳波装置を装着する場合があります。また手術中、手術後にかけて、電解質の異常や換気障害、 脱水などといった状況がてんかんを誘発する危険性がありますので、麻酔科医は十分監視しながら全身麻酔を行っています。
手術後、痛みがあるとてんかんが誘発されることもあるので、痛みを我慢なさらず早めに相談してください。
手術中、てんかんを早期発見するため、簡易な脳波装置を装着する場合があります。また手術中、手術後にかけて、電解質の異常や換気障害、 脱水などといった状況がてんかんを誘発する危険性がありますので、麻酔科医は十分監視しながら全身麻酔を行っています。
手術後、痛みがあるとてんかんが誘発されることもあるので、痛みを我慢なさらず早めに相談してください。
全身麻酔に際して、普段飲んでいる抗てんかん薬はどうすればよいですか?
全身麻酔を行う際、抗てんかん薬を服用している場合には基本的に継続して内服します。内服されている場合には手術前にお知らせください。
また手術後、長期間内服ができないような状況では、フェニトインやフェノバルビタールといった注射薬を投与することもあります。
抗てんかん薬は中枢神経に作用するため、全身麻酔薬の効果を増強する可能性があり、全身麻酔からの目覚めが少し遅れる(覚醒遅延)ことがあります。
抗てんかん薬は中枢神経に作用するため、全身麻酔薬の効果を増強する可能性があり、全身麻酔からの目覚めが少し遅れる(覚醒遅延)ことがあります。