よくある術前合併症

緑内障と全身麻酔

緑内障

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害がおこり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。 病気が進行すると失明に至ることもありますが、早期に発見して適切な治療を受ければ、生涯視野と視力を保てると言われています。
緑内障は目の硬さを表す眼圧が上がるなどにより視神経が痛んでくる病気です。目薬によって眼圧をコントロールしていくことが最も大切な治療です。

緑内障のタイプ

大きく分けて、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障があります。これは隅角という水が流れる場所が開いているか閉じているかを分類したものです。

緑内障と全身麻酔

全身麻酔の際にはさまざまなお薬や処置に伴い血圧が上がる、下がるなど全身状態が大きく変化します。 麻酔中に使用するお薬の中には、緑内障の患者さんには使用すべきでないものがあります。 気管挿管などの処置は眼圧を上げる危険があります。手術によってはうつ伏せや頭を下げた姿勢を数時間続けることで、眼圧が上昇してしまう可能性もあります。 姿勢変化による眼圧の上昇が、すぐに眼に悪影響を与えるのかはわかっていませんが、緑内障の患者さんには配慮が必要と考えられています。

緑内障の患者さんへ

緑内障と診断されている患者さんは、全身麻酔を受ける前には主治医や麻酔科医に必ずその旨を伝えてください。 またご自身の緑内障が、どのようなタイプで、どんな治療をうけているか、普段の眼圧はどの程度かなどの情報をできるだけお知らせいただけると、 その後の管理に役立ちます。特に閉塞隅角緑内障では、全身麻酔中によく使われるお薬が使用できない場合もありますので、 あらかじめお知らせいただくことが重要です。また普段通りの治療を手術前後も行うことが大切ですから、使用している点眼薬は入院時も持参してください。