全身麻酔中の気道確保
気道確保
手術中に患者さんの体が不意に動いてしまうことは事故につながる可能性があります。
そのため全身麻酔で体の動きを止めた状態にし、機械に頼った呼吸(人工呼吸)をする必要があります。
人工呼吸の際には、酸素や麻酔薬などを体内に送り届けるための重要な管をのどに入れること(気道確保)が不可欠になります。
そのため全身麻酔で体の動きを止めた状態にし、機械に頼った呼吸(人工呼吸)をする必要があります。
人工呼吸の際には、酸素や麻酔薬などを体内に送り届けるための重要な管をのどに入れること(気道確保)が不可欠になります。
気道確保を行うことが難しいこと:気道確保困難
気道確保困難にはいくつかのパターンがあります。これらの状況におちいることを気道確保困難といいます。
- マスク換気困難(麻酔科医がフェイスマスクを使って患者さんに呼吸をさせることが難しい)5%
- 喉頭鏡による喉頭展開困難(麻酔科医が器具を使って呼吸の通り道を見ることが難しい)5.8%
- マスク換気も喉頭展開も困難(麻酔科医が上記2つとも行うことが難しい)0.4%
- マスク換気不能(麻酔科医がフェイスマスクを使って患者さんに呼吸をさせることが全くできない)0.15%
気道確保が難しいかどうか手術前に予想できる?
- 46歳以上
- 男性
- BMIが30を超えている
- アゴひげがある
- 八重歯がある
- 下アゴを前に出せない
- 首が太い
- 首に放射線治療を受けたことがある
- 首を後ろに反らせることができない
- 睡眠時無呼吸と診断されたことがある
気道確保が難しいと予想された場合の対策はあるの?
麻酔科医は手術前の患者さんの状態に基づき、個々に最も適した気道確保計画を立てます。しかしながら、
全てにおいて確実で安全な気道確保器具や方法というものはありません。
その理由は、どんな方法・気道確保器具が理想的かは、さまざまな要因や状況(緊急度、医療機関の特徴など)によって変わってくる可能性があるからです。
ビデオカメラ付きの喉頭鏡など、安全性や質を改善させる可能性のある新しい気道確保器具は日進月歩であり積極的に使用しています。
その理由は、どんな方法・気道確保器具が理想的かは、さまざまな要因や状況(緊急度、医療機関の特徴など)によって変わってくる可能性があるからです。
ビデオカメラ付きの喉頭鏡など、安全性や質を改善させる可能性のある新しい気道確保器具は日進月歩であり積極的に使用しています。